【トレード手法】GMMAとATRを組合せたデイトレード手法

GMMA(Guppy Multiple Moving Average)によるトレンドフォローの評価とATR(Average True Range)によるボラティリティの評価を組み合わせることで、エントリーポイントとエグジットポイントを精度高く決定することができます。

GMMAの設定

GMMA(Guppy Multiple Moving Average)は、日本語では複合型移動平均線と訳されます。12本のEMAは、2つのグループに色分けして表示するのが一般的です。第1グループは短期の投機筋のアクティビティ、第2グループは長期の投資家のアクティビティを示すと考えます。各EMAのパラメータは下表の通りです。

  • 短期GMMA:短期移動平均線(3, 5, 8, 10, 12, 15期間)
  • 長期GMMA:長期移動平均線(30, 35, 40, 45, 50, 60期間)

ATRの設定

ATR(Average True Range)は、チャートに表示している通貨ペアが過去の一定期間に平均してどれくらい変動したかを計算したものです。ATRの数字が大きいと、価格の動きが大きく、取引のリスクが高いですが、利益を得るチャンスも多いことを意味します。逆に、数字が小さいと価格の動きが少なく、市場が比較的安定していると考えられます。取引の計画を立てる時、どれくらいの金額で取引するか、いつ買ったり売ったりするかを決める時に、ATRはとても役に立ちます。

  • 一般的には14期間のATRを使用します。
  • 短期GMMA長期GMMA「上」にある場合、上昇トレンドと判断します。
  • 短期GMMA長期GMMA「下」にある場合、下降トレンドと判断します。

上昇トレンドの場合

  • 価格が短期GMMAを上抜ける(またはサポートされる)時にエントリーを検討します。
  • ATRを確認し、ATRが増加している場合、ボラティリティが高まっていることを示すため、エントリーの確度が上がります。

下降トレンドの場合

  • 価格が短期GMMAを下抜ける(またはレジスタンスされる)時にエントリーを検討します。
  • ATRを確認し、ATRが増加している場合、ボラティリティが高まっていることを示すため、エントリーの確度が上がります。

ATRを使用してストップロスを設定します。ボラティリティに応じたリスク管理をすることにより、損失を最小限に抑えます。

ストップロスの設定方法

  1. ATRの計算:
    • 一般的には14期間(デフォルト設定)のATRを使用します。まず、現在のATR値を確認します。
  2. ATR値に基づくストップロス距離の計算:
    • ATR値を使用して、エントリーポイントからの距離を決定します。通常、1倍から3倍のATRを使用してストップロスを設定します。例えば、ATRが0.0020(20ピップス)で、2倍のATRを使用すると、ストップロスはエントリーポイントから40ピップス離れた場所に設定します。
    計算式:ストップロスの距離=ATR×係数ストップロスの距離 = ATR \times \text{係数} ストップロスの距離=ATR×係数係数は、1~3の範囲で選びます(2倍が一般的)。

  • ロングポジション: エントリーポイントが1.2000、ATRが0.0020、係数が2の場合、ストップロスは1.1960(1.2000 – 0.0040)に設定します。
  • ショートポジション: エントリーポイントが1.2000、ATRが0.0020、係数が2の場合、ストップロスは1.2040(1.2000 + 0.0040)に設定します。

注意点

  • 市場のボラティリティが高い場合、ATR値が大きくなるため、ストップロスも広くなります。このため、ポジションサイズを調整することが重要です。

利益目標を設定するか、トレンドの変化を見極めてエグジットします。

上昇トレンドの場合

  • 価格が短期GMMA「下」に入った場合にエグジットを検討します。

下降トレンドの場合

  • 価格が短期GMMA「上」に入った場合にエグジットを検討します。
  1. チャートを設定:1時間足チャートにGMMAとATRを追加します。
  2. トレンド確認:短期GMMAが長期GMMAの上にある場合、上昇トレンドと判断。
  3. エントリーポイント:価格が短期GMMAの束を上抜けた時に買いエントリー。ATRが増加していることを確認。
  4. リスク管理:エントリーポイントからATRの2倍下にストップロスを設定。
  5. エグジットポイント:価格が短期GMMAの下に入った時、または利益目標に達した時に売りエグジット。

この手法により、トレンドフォローとリスク管理を効果的に組み合わせたデイトレードが可能となります。実際のトレードに適用する前に、バックテストやデモトレードで手法の有効性を確認することをお勧めします。

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