【トレード手法】パーフェクトオーダーを利用したエントリー方法
EA制作の参考になる取引手法について紹介するシリーズです。今回はパーフェクトオーダーを利用したエントリー方法について紹介します。
FXにおける「パーフェクトオーダー」とは、一般的に移動平均線(Moving Averages, MA)を使用してトレンドを確認し、その方向にエントリーする手法の一つです。
パーフェクトオーダーの基本概念
パーフェクトオーダーは、3つの異なる期間の移動平均線(短期、中期、長期)が特定の順序で並ぶ状態を指します。一般的には以下のような条件がパーフェクトオーダーとされます。
1. 上昇トレンドの場合
- 短期移動平均線が中期移動平均線の上に位置する。
- 中期移動平均線が長期移動平均線の上に位置する。
短期 > 中期 > 長期
2.下降トレンドの場合:
- 短期移動平均線が中期移動平均線の下に位置する。
- 中期移動平均線が長期移動平均線の下に位置する。
短期 < 中期 < 長期
パーフェクトオーダーを利用したエントリー方法
1. 移動平均線の設定
まず、チャートに以下の移動平均線を設定します。
- 短期移動平均線(例えば、5日移動平均線)
- 中期移動平均線(例えば、25日移動平均線)
- 長期移動平均線(例えば、75日移動平均線)
2. パーフェクトオーダーの確認
上記の移動平均線が上昇トレンドのパーフェクトオーダー(短期 > 中期 > 長期)または下降トレンドのパーフェクトオーダー(短期 < 中期 < 長期)の順序になっていることを確認します。
3. エントリーのタイミング
パーフェクトオーダーが確認された場合、エントリーのタイミングを以下のように決定します。
- 上昇トレンドの場合:
- 短期移動平均線が中期移動平均線から反発して上昇し始めるポイントで買いエントリー。
- サポートレベルでの反発確認後にエントリーを行う。
- 下降トレンドの場合:
- 短期移動平均線が中期移動平均線から反発して下降し始めるポイントで売りエントリー。
- レジスタンスレベルでの反発確認後にエントリーを行う。
4. 利確と損切り
エントリー後は適切な利確と損切りのポイントを設定します。
- 利確ポイント: 移動平均線の反対方向へのクロスや、主要なサポート/レジスタンスレベル。
- 損切りポイント: エントリー直後の移動平均線の逆方向へのブレイク。
実例
例えば、EUR/USDのチャートで以下のように設定したとします。
- 5日移動平均線(短期)
- 25日移動平均線(中期)
- 75日移動平均線(長期)
上昇トレンドのパーフェクトオーダーが確認された場合、5日移動平均線が25日移動平均線を上にクロスし、75日移動平均線も下から順に並んでいることを確認します。その後、価格が5日移動平均線でサポートされて反発するタイミングで買いエントリーします。
このように、パーフェクトオーダーを利用することでトレンドに沿った安全なエントリーポイントを見つけやすくなります。ただし、市場の変動が激しい場合や、突発的なニュースイベントがある場合は注意が必要です。他の指標と併用することをお勧めします。