通貨ペアの相関関係を利用したEA(その1)
私達、日本人にとって最も馴染みの深い3通貨ペア。
USDは、現在、基軸通貨として世界の為替相場の中心を担っています。
USDを中心として、JPY間の取引、EUR間の取引によって、それぞれUSDJPY, EURUSDの交換レートが決まります。
EURJPYは合成通貨で、対USDレート(USDJPY, EURUSD)を組み合わせてレートが決まる仕組みになっているのです。
このドルを挟んだ3者の関係によって、通貨ペアーのレートの変動に相関が生まれます。
良く知られているのが、
「ユーロ/ドル」と「ドル/円」: 逆相関(負の相関)・・・逆の動きをする。
「ドル/円」と「ユーロ/円」: 順位相関(正の相関)・・・似た動きをする。
同じような相関関係は、「ポンド/ドル」と「ドル/円」、「ドル/円」と「ポンド/円」、「オーストラリアドル/ドル」と「ドル/円」、「ドル/円」と「オーストラリアドル/円」などでもみられます。
ただし、「ユーロ/ドル」が上昇すれば、「ドル/円」が100%下落するというわけではありません。
「ユーロ/ドル」、「ドル/円」、「ユーロ/円」の全てが同調して動く局面が、実は30%ほど存在すると言われています。
こういった局面では、以下のように動くと言われています。
このタイミングでのトレードは、比較的、利益が出し易いと言われています。
また、合成通貨である「ユーロ/円」、「ポンド/円」の値動きが大きいという特徴があります。
さて、現象は掴めました!
関連の3通貨ペアーが同時に動く(もしくは動いている)タイミングを図れれば、EA化も夢ではありません。
EA化については、また次回!
Penguin